第1回|看護師の転職サービスとは?転職サイト・転職エージェントの違いと仕組みを解説

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「転職しようかな」

と思ってインターネットで、

看護師 転職

と検索してみる。

すると、

「看護師転職サイト」

「看護師専門転職エージェント」

「求人サイト」

「無料転職サポート」

など、たくさんのサービスが出てきます。

でも、初めて転職する人なら、

「転職サイトと転職エージェントって何が違うの?」

と思うのではないでしょうか。

さらに、

「無料って書いてあるけど、本当に無料?」

「登録すると電話がたくさん来る?」

「自分で応募するのと何が違う?」

「紹介された求人には応募しないといけない?」

と疑問も出てきます。

看護師の転職では、転職サービスを必ず利用しなければならないわけではありません。

自分で求人を探して、病院へ直接応募する方法もあります。

ハローワークやナースセンターを利用する方法もあります。

大切なのは、

それぞれの仕組みを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶこと。

今回は、その第一歩として、転職サイトと転職エージェントの違いから整理してみましょう。


まず「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを知ろう

一般的に「転職サイト」と呼ばれるサービスには、大きく分けると2つのタイプがあります。

自分で求人を探すタイプ

サイトに掲載されている求人を、

勤務地。

給与。

休日。

診療科。

雇用形態。

などの条件から検索して、自分で応募先を探します。

気になる求人が見つかったら、自分で応募するタイプです。

いわば、

「求人を探すためのサービス」

です。


担当者に相談するタイプ

こちらは一般に、

転職エージェント

人材紹介サービス

などと呼ばれます。

登録すると担当者がつき、

希望条件を聞いたうえで求人を紹介してくれます。

サービスによっては、

応募。

面接日程の調整。

履歴書・職務経歴書の相談。

面接対策。

入職条件の確認。

などをサポートします。

厚生労働省は「職業紹介」を、求人・求職の申し込みを受け、求人者と求職者の雇用関係の成立をあっせんすることとしています。つまり、単に求人情報を掲載するサービスと、採用までの間に入って紹介するサービスは制度上も区別されています。


2つを簡単に比較すると?

求人検索型エージェント型
求人探し自分で検索担当者から紹介
応募自分で行うサポートを受けられる場合あり
面接日程自分で調整調整してもらえる場合あり
履歴書相談基本は自分サポートがある場合あり
面接対策基本は自分サポートがある場合あり
条件確認自分で確認担当者を通じて確認できる場合あり
自分のペース
担当者とのやり取りなしあり

どちらが優れているというものではありません。

転職活動を自分で進めたいか、誰かに相談しながら進めたいか

という違いがあります。


同じサービスで両方使えることもある

少し分かりにくいのですが、

実際の看護師向け転職サービスでは、

自分で求人検索もできる

そして、

担当者から求人紹介も受けられる

というように、両方の機能を持つサービスもあります。

そのため、

「転職サイトだから求人を見るだけ」

「転職エージェントだから全部担当者任せ」

と単純に分けられないケースもあります。

サービスを選ぶときは、

名称ではなく、実際に何をしてくれるのか

を見ることが大切です。


転職エージェントは何をしてくれる?

サービスによって違いますが、一般的には次のようなサポートがあります。

希望条件のヒアリング

求人紹介

応募先選びの相談

応募

履歴書・職務経歴書の相談

面接日程の調整

面接対策

条件確認・調整

内定・入職

転職活動の各段階をサポートするイメージです。


最初に希望条件を聞かれる

転職エージェントへ登録すると、まず希望条件を確認されることがあります。

たとえば、

勤務地は?

病院・クリニック・施設のどれを希望?

夜勤はできる?

希望年収は?

年間休日は?

いつごろ転職したい?

などです。

ここで重要なのが、

自分の希望条件をあらかじめ整理しておくこと

です。

「何でもいいです」

では、担当者も求人を絞りにくくなります。


希望条件には優先順位をつける

たとえば、

年間休日120日以上。

夜勤月4回まで。

通勤30分以内。

年収450万円以上。

急性期。

残業月10時間以内。

全部を満たす求人が見つかれば理想的です。

でも、条件が増えるほど求人は少なくなる可能性があります。

そこで、

絶対に譲れない条件

できれば欲しい条件

妥協できる条件

の3段階に分けておきます。

これは「看護師の転職ガイド」第2回で整理した希望条件が、そのまま役立ちます。


なぜ無料で使える転職サービスが多いの?

ここは、多くの人が疑問に思うところです。

転職エージェントでは、看護師側が無料で利用できるサービスが多くあります。

「担当者が求人を探してくれる」

「面接の日程も調整してくれる」

「それなのに、なぜ無料?」

と思いますよね。

仕組みを簡単に説明すると、

採用する病院や施設などの求人者側が、人材紹介会社へ紹介手数料を支払う

というビジネスモデルが一般的だからです。

厚生労働省の制度でも、有料職業紹介事業は許可制で、手数料についてのルールが設けられています。看護師など一般的な求職者については、職業紹介に関して求職者から手数料を徴収することは原則として認められていません。


お金の流れを簡単にすると

たとえば、

看護師


転職サービスに登録

転職サービス


求人を紹介

病院


看護師を採用

病院


紹介会社へ手数料を支払う

という仕組みです。

そのため、求職者側は職業紹介サービスを無料で利用できることが一般的です。

ただし、職業紹介とは別の任意サービスなどについて料金が発生し得るケースもあるため、個別サービスの利用条件は確認しましょう。厚生労働省も、職業紹介と明確に区分された任意の教育訓練などについては、一定の条件下で料金を徴収できる場合があると説明しています。


「無料だから怪しい」というわけではない

利用者から料金を取らずに、

採用する側から手数料を受け取る。

これは人材紹介業で使われている仕組みです。

ただし、

無料だから何社でもとりあえず登録すればいい

というわけでもありません。

担当者との連絡や求人紹介が増えすぎると、かえって転職活動が大変になることがあります。


転職エージェントを使うメリット① 求人探しを手伝ってもらえる

働きながら転職活動をすると、

求人を探す時間がなかなか取れません。

日勤。

夜勤。

残業。

その間に何十件もの求人を見るのは大変です。

希望条件を伝えておけば、条件に合いそうな求人を紹介してもらえるのはメリットです。


メリット② 自分では探さなかった求人に出会える

自分で検索すると、

どうしても、

「病院」

「家から近い」

「給与○万円以上」

など、いつも同じ条件で探しがちです。

担当者へ相談すると、

クリニック。

訪問看護。

介護施設。

健診。

など、自分では候補にしていなかった求人を提案されることがあります。

選択肢を広げたい人にはメリットになります。


メリット③ 応募書類を相談できる

履歴書の、

志望動機

自己PR

などで悩む人も多いでしょう。

サービスによっては、応募書類についてアドバイスを受けられます。

ただし、

担当者が作った文章をそのまま使う

のではなく、

最終的には自分の言葉になっているか確認しましょう。

面接で質問されたときに、自分で説明できることが大切です。


メリット④ 面接の日程調整をしてもらえる

在職中の転職では、

面接日の調整も意外に大変です。

特に看護師はシフト勤務なので、

「この日なら休み」

「夜勤明けは避けたい」

などの事情があります。

担当者が病院側と調整してくれるサービスなら、負担を減らせることがあります。


メリット⑤ 聞きにくい条件を確認してもらえる

応募者本人だと聞きにくいのが、

給与。

夜勤回数。

残業。

休日。

配属。

などです。

担当者を通して確認できる場合があります。

ただし、重要な労働条件は最終的に、

自分自身でも労働条件通知書などで確認する

ことが大切です。


転職エージェントにも注意点がある

ここまで読むと、

「だったら全部エージェントに任せればいい」

と思うかもしれません。

でも、そうではありません。

便利な一方で、注意したい点もあります。


注意点① 担当者との相性がある

転職エージェントでは、人がサポートします。

そのため、

説明が丁寧な担当者。

連絡が早い担当者。

こちらの希望をよく聞く担当者。

もいれば、

「ちょっと合わないな」

と感じる場合もあります。

転職サービスの評価と、

担当者との相性

は分けて考えた方がよいでしょう。


注意点② 連絡が多いと感じることがある

登録後、

電話。

メール。

SMS。

などで連絡が来るサービスがあります。

仕事中や夜勤前に頻繁に電話が来ると、負担になることもあります。

最初に、

「連絡はメール中心でお願いします」

「電話は18時以降でお願いします」

など、希望を伝えておきましょう。


注意点③ 紹介された求人が必ず最適とは限らない

担当者から、

「この求人がおすすめです」

と言われても、

必ず自分に最適とは限りません。

求人を紹介されたら、

基本給

手当

年間休日

残業

夜勤

試用期間

などを自分でも確認します。

このときに「求人の読み方」シリーズが役立ちます。


注意点④ 紹介されたから応募する必要はない

求人を紹介されても、

必ず応募する必要はありません。

条件が合わなければ、

「今回は応募しません」

と伝えて構いません。

理由を伝えると、

次に紹介される求人の精度が上がる可能性もあります。

たとえば、

「給与はいいのですが、年間休日110日は少ないので見送ります」

と具体的に伝えます。


注意点⑤ 最終判断を担当者任せにしない

転職サービスは、

転職先を決めてくれるサービス

ではありません。

求人を紹介してもらう。

情報をもらう。

相談する。

日程調整をしてもらう。

こうしたサポートは活用できます。

でも、

最終的にそこで働くのは自分です。

「担当者がおすすめしたから」

だけで決めないことが大切です。


求人検索型が向いている人

求人検索型は、

自分のペースで探したい

電話連絡をあまり受けたくない

応募したい病院がある程度決まっている

求人をたくさん比較したい

という人に向いています。

夜勤明けに少し見る。

休日にまとめて見る。

という使い方もできます。


エージェント型が向いている人

一方、

初めて転職する

何から始めればいいか分からない

働きながら求人を探す時間がない

自分に合う職場が分からない

面接や履歴書が不安

条件確認をサポートしてほしい

という人は、エージェント型を検討する価値があります。


「両方使う」という方法もある

実は、

どちらか一つに決める必要はありません。

たとえば、

自分で求人サイトを見る。

気になる病院を見つける。

別のサービスでも情報を確認する。

必要ならエージェントへ相談する。

という使い方もできます。

大切なのは、

サービスに転職活動を任せるのではなく、サービスを道具として使うこと

です。


転職サービスだけが求人探しではない

ここも大切です。

看護師が求人を探す方法には、

民間の転職サービス以外にも、

ハローワーク

ナースセンター

病院・施設の採用ページ

知人からの紹介

などがあります。

どの方法にもメリット・デメリットがあります。

次回、第2回で詳しく比較します。


「非公開求人」って何?

転職サービスを見ると、

非公開求人

という言葉を見かけることがあります。

一般の求人検索画面などに広く公開せず、登録者への紹介など限定された方法で案内される求人を指して使われることがあります。

ただし、

非公開求人=必ず好条件

とは限りません。

「非公開だから良い求人」と決めつけず、実際の労働条件を確認しましょう。


求人数だけでサービスを選ばない

転職サービスを比較すると、

「求人数○万件」

という数字が目立ちます。

もちろん求人数は一つの判断材料です。

でも、

自分の地域に求人があるか。

希望する施設の求人があるか。

常勤・非常勤のどちらに強いか。

病院以外の求人もあるか。

などの方が重要な場合があります。

全国で求人が多くても、

自分が働きたい地域・条件の求人が少なければ意味がありません。


担当者に最初に伝えたい5つのこと

エージェントを利用するなら、最低限次の5つを整理しておきましょう。

希望勤務地

希望する職場

希望給与

休日・夜勤などの勤務条件

転職希望時期

そして、

「何が一番大切か」

も伝えます。

たとえば、

「給与より年間休日を優先したいです」

という一言があるだけでも、希望は伝わりやすくなります。


「絶対に譲れない条件」を先に伝える

特に重要なのが、

譲れない条件

です。

たとえば、

「夜勤は月2回まで」

「通勤30分以内」

「土曜日は勤務できない」

「年間休日120日以上」

などです。

後から、

「実は夜勤できません」

となるより、最初に伝えておいた方が効率的です。


紹介された求人は自分でもチェックする

求人を紹介されたら、

「担当者が勧めているから大丈夫」

ではなく、自分でも求人票を見ます。

最低限、

基本給

月給の内訳

賞与

年間休日

残業

夜勤

試用期間

退職金

などを確認しましょう。


気になることは職場見学でも確認する

転職サービスから説明を受けても、

実際の職場の雰囲気までは分かりません。

可能であれば職場見学をして、

スタッフの表情。

ナースステーション。

患者さんへの対応。

忙しさ。

教育体制。

などを自分の目で確認します。


内定後は必ず労働条件を確認する

転職エージェントを利用していても、

最終的な労働条件の確認は重要です。

求人票には、

月給30万円。

年間休日120日。

夜勤月4回。

と書いてあったとしても、

自分に提示された条件を確認します。

求人票と労働条件通知書等を照らし合わせる

という習慣をつけましょう。


転職サービスを使う目的を間違えない

転職サービスの目的は、

「どこかに転職させてもらうこと」

ではありません。

自分に合う職場を探すために、

求人情報。

担当者の知識。

応募支援。

条件確認。

などを活用することです。

転職するかどうか。

どこへ応募するか。

内定を承諾するか。

最終的に決めるのは自分です。


転職サービスを利用する前のチェックリスト

登録する前に、次を整理しておきましょう。

なぜ転職したい?

いつごろ転職したい?

どこで働きたい?

どんな職場で働きたい?

希望給与はいくら?

年間休日は何日欲しい?

夜勤はできる?

通勤時間はどのくらいまで?

絶対に譲れない条件は?

ここまで決まっていれば、サービスを利用するときにも希望を伝えやすくなります。


転職サイトとエージェント、どちらを使えばいい?

最後にシンプルに整理します。

自分で探したい

求人検索型

誰かに相談しながら探したい

エージェント型

まだ決められない

両方を使って比較

で構いません。

そして、

転職サービスを使わない

という選択肢もあります。


大切なのは「どのサービスを使うか」より「どう使うか」

有名な転職サービスへ登録したから、良い転職ができる。

そう単純ではありません。

自分の希望条件を整理する。

紹介された求人を自分でも確認する。

職場見学をする。

労働条件を確認する。

そして、

自分が納得して転職先を決める。

転職サービスは、そのための選択肢の一つです。

上手に利用して、自分に合った職場を探しましょう。


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