第6回|看護師の転職面接でよく聞かれる質問10選|答え方と逆質問の例

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書類選考を通過して、いよいよ面接。

「何を聞かれるんだろう」

「退職理由はどこまで本音で話していい?」

「志望動機を履歴書と同じように言っていい?」

「最後に『何か質問はありますか?』と言われたら何を聞けばいい?」

と、不安になる人も多いと思います。

でも、看護師の転職面接で聞かれる内容には、ある程度共通点があります。

大切なのは、

完璧な答えを暗記することではなく、自分の経験と転職理由を整理しておくこと。

今回は、看護師の転職面接でよく聞かれる10の質問と、答え方のポイントを具体例付きで解説します。


面接では「正解」を答える必要はない

面接というと、

「採用担当者が喜ぶ正解を言わなければ」

と思いがちです。

でも、本当に重要なのは、

自分の経験

転職理由

応募先で何をしたいか

に一貫性があることです。

たとえば、

「夜勤がつらくて転職する」

のに、

「夜勤は何回でも大丈夫です」

と無理に答えると、入職後に自分が苦しくなります。

面接は、採用されるためだけの場ではありません。

自分と職場が合うかを、お互いに確認する場

でもあります。


「なぜ転職しようと思ったのですか?」

かなり聞かれやすい質問です。

ここで大切なのは、

前職の悪口だけにしないこと。

たとえば、

「人間関係が最悪だったからです」

「師長と合わなかったからです」

だけでは、ネガティブな印象になりやすいです。


答え方の例

現在は急性期病棟で勤務していますが、患者様の退院後の生活まで含めて関わる看護に関心を持つようになりました。今後は、より継続的に患者様と関われる環境で経験を活かしたいと考え、転職を検討しています。

ポイントは、

「辞めたい理由」→「次に何をしたいか」

へつなげることです。


「なぜ当院・当施設を志望したのですか?」

志望動機も高い確率で聞かれます。

履歴書に書いた内容と同じ方向で構いません。

ただし、面接では少し具体的に話しましょう。


答え方の例

急性期病棟で8年間勤務し、術後管理や退院支援に携わってきました。その経験から、患者様が退院後も安心して生活できるよう支援する看護に関心を持つようになりました。貴院が地域連携や退院支援に力を入れている点に魅力を感じ、これまでの経験を活かしたいと考え志望しました。


「理念に共感しました」だけでは弱い

よくある回答が、

「貴院の理念に共感したからです」

です。

もちろん間違いではありません。

でも、

どの部分に共感したのか

自分の経験とどうつながるのか

まで話せると説得力が増します。


「これまでどんな看護を経験してきましたか?」

中途採用では、非常に重要な質問です。

ここでは、職歴を全部長く説明する必要はありません。

応募先に関係する経験

を中心に話します。


答え方の例

内科・外科混合病棟で6年間勤務し、急性期患者の術前術後管理、点滴管理、退院支援などを経験してきました。また、3年目以降は新人指導、5年目以降はリーダー業務も担当しています。

短くても、

経験年数

部署

主な業務

役割

が分かれば十分です。


「あなたの強みは何ですか?」

自己PRと同じ内容で構いません。

ただ、

「コミュニケーション能力があります」

だけでは抽象的です。

具体例を一つ入れましょう。


答え方の例

私の強みは、患者様の小さな変化に気づくことを意識している点です。急性期病棟では、バイタルサインだけでなく表情や訴え、普段との違いを確認し、必要な場合は早めに医師へ報告することを心がけてきました。


「あなたの弱み・苦手なことは何ですか?」

これは少し答えにくい質問です。

ここで、

「特にありません」

と答えるより、

弱み+改善の工夫

で答えるのがおすすめです。


答え方の例

慎重になりすぎて、確認に時間をかけてしまうことがあります。そのため、優先順位を決め、必要な確認と迅速な対応を両立できるよう意識しています。

弱みを言ったまま終わらず、

どう改善しているか

を伝えます。


「夜勤はできますか?」

看護師では非常に重要な質問です。

ここは無理をして、

「何回でもできます」

と答える必要はありません。

自分の希望条件を正直に伝えましょう。


夜勤可能な場合

現在も月4回程度の夜勤を行っているため、同程度であれば対応可能です。

夜勤回数を減らしたい場合

夜勤は可能ですが、長期的に働くことを考え、月2〜3回程度を希望しています。

夜勤が難しい場合

家庭の事情により、現時点では夜勤が難しいため、日勤中心の勤務を希望しています。


面接で希望条件を隠さない

「採用されたいから」と希望条件を隠すと、入職後に困ります。

たとえば、

夜勤は月2回まで。

土日は月2回まで勤務可能。

残業は家庭事情で難しい。

など、本当に譲れない条件は採用前に確認しましょう。


「残業はできますか?」

ここも答え方が難しい質問です。

「一切できません」

「何時間でもできます」

と極端に答えるより、

現実的に伝えます。


答え方の例

急変対応など業務上必要な場合には対応可能です。ただ、長期的に働くことを考え、日常的に長時間の残業が続く働き方は避けたいと考えています。

このように、

必要な対応はする

でも、

自分の希望も伝える

というバランスが大切です。


「転職回数が多いですが、理由を教えてください」

転職回数が多い場合に聞かれることがあります。

ここでも、

前職への不満を並べるのではなく、

事実→学んだこと→今回はどう選んだか

で答えます。


答え方の例

これまで複数の職場を経験しましたが、その中で自分が長く働くためには、仕事内容だけでなく勤務体制や教育環境も重要だと学びました。今回は求人票だけでなく職場見学も行い、仕事内容や勤務条件を確認したうえで応募しています。


短期離職の場合も同じ

半年など短期間で退職した職歴がある場合も、

隠すより、

何を学んだか

を説明します。

たとえば、

入職後、想定していた業務内容との違いがあり短期間で退職しました。その経験から、転職前に仕事内容や勤務体制を十分確認することの大切さを学びました。

という形です。


「ブランクがありますが大丈夫ですか?」

育児や介護、療養などでブランクがある人に聞かれることがあります。

ここでは、

ブランクがある事実

と、

今は勤務できる状態であること

を伝えます。


答え方の例

育児のため3年間臨床から離れていました。現在は勤務できる環境が整っており、復職に向けて看護技術や医療安全に関する内容を学び直しています。入職後は教育体制を活用しながら早く業務に慣れたいと考えています。


「今後どんな看護師になりたいですか?」

将来像についての質問です。

壮大な目標でなくても構いません。

応募先で実現できそうな内容にします。


答え方の例

これまでの急性期経験を活かしながら、患者様の治療だけでなく退院後の生活まで考えて支援できる看護師になりたいと考えています。また、将来的には後輩指導にも関わっていきたいです。


よく聞かれる10質問をまとめる

面接前には、最低限この10項目を自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

質問準備する内容
1. 転職理由なぜ辞める+次に何をしたい
2. 志望動機なぜこの職場なのか
3. 経験部署・年数・業務
4. 強み強み+具体例
5. 弱み弱み+改善策
6. 夜勤可能回数・条件
7. 残業対応可能範囲
8. 転職回数理由+学んだこと
9. ブランク現状+復職準備
10. 将来像応募先でどう成長したいか

回答を丸暗記しない

例文をそのまま暗記すると、質問の言い方が少し変わっただけで答えにくくなることがあります。

おすすめは、

キーワードだけ覚えること。

たとえば転職理由なら、

急性期8年

退院支援に関心

慢性期で継続看護

という3つだけ覚えます。

あとは自分の言葉で話します。


面接では長く話しすぎない

一つの質問に5分も話す必要はありません。

まずは、

30秒〜1分程度

で答えることを意識します。

採用担当者が詳しく聞きたい部分があれば、追加質問をしてくれます。


「人間関係が悪かった」はどう言い換える?

前職の人間関係が転職理由でも、そのまま、

「人間関係が最悪でした」

と話す必要はありません。

たとえば、

チームで協力しながら看護を行える環境で、より長期的に働きたいと考えるようになりました。

と、次に求めるものへ変換できます。


「給料が低かった」はどう言う?

給与が転職理由でも構いません。

ただ、

「給料が安いから辞めました」

だけでは弱くなります。

たとえば、

今後のキャリアや生活を考え、これまでの経験を適切に評価していただける環境で長く働きたいと考えました。

など、前向きに表現できます。


「夜勤がつらかった」はどう言う?

これもそのまま否定的に言う必要はありません。

長期的に看護師として働き続けるため、生活リズムとのバランスを取りながら働ける環境を希望するようになりました。

という形にできます。


面接の最後に聞かれる「何か質問はありますか?」

いわゆる逆質問です。

ここで、

「特にありません」

と答えても不採用になるとは限りませんが、せっかくの確認機会なので活用しましょう。


おすすめの逆質問① 教育体制

「中途採用者には、入職後どのような教育やフォローがありますか?」

中途採用者の教育を確認できます。


おすすめの逆質問② 夜勤開始時期

「夜勤は入職後どのくらいの時期から開始することが多いでしょうか?」

夜勤手当を含む月収や教育期間にも関係します。


おすすめの逆質問③ 残業

「求人票では時間外労働が月平均10時間とありますが、時期による差はありますか?」

求人票の数字を具体的に確認できます。


おすすめの逆質問④ 有給・希望休

「希望休は月に何日程度出せますか?」

または、

「職員の方の平均的な有給取得日数を教えていただけますか?」

などです。


おすすめの逆質問⑤ 配属先

「採用された場合、配属予定の部署や患者層について教えていただけますか?」

仕事内容を具体的に確認できます。


おすすめの逆質問⑥ 中途採用者

「中途入職の看護師はどのくらいいらっしゃいますか?」

自分が職場に入りやすいかを見る参考になります。


避けたい逆質問

質問自体が悪いというより、調べればすぐ分かることだけを聞くのは避けたいところです。

たとえば、

「病床数はいくつですか?」

「診療科は何がありますか?」

など、公式ホームページですぐ確認できる内容だけでは、

準備不足に見える可能性があります。

もちろん、確認したい背景があるなら聞いて構いません。


給与について聞いてもいい?

はい。

給与は重要な労働条件です。

特に経験加算のある求人では、

「私の経験年数の場合、基本給はどの程度になる見込みでしょうか?」

と確認するのは実用的です。

賞与なら、

「賞与4か月分との記載がありますが、算定基礎は基本給でしょうか?」

と聞けます。


休みについて聞いてもいい?

もちろんです。

ただ、

「休み多いですか?」

ではなく、

数字で質問する

のがおすすめです。

たとえば、

「年間休日120日の内訳を教えていただけますか?」

「希望休は月何日程度提出できますか?」

と聞きます。


面接官が複数いる場合

病院の面接では、

看護部長。

師長。

人事担当。

事務長。

など複数人がいることがあります。

質問された人だけを見続けるのではなく、答えるときには他の面接官にも自然に視線を配りましょう。


オンライン面接の場合

オンライン面接でも基本は同じです。

事前に、

通信環境

カメラ

マイク

背景

照明

を確認します。

画面上の自分ではなく、できるだけカメラを見ると相手には自然な視線に見えます。


面接当日に持っていくもの

応募先から指定されたものを最優先します。

一般的には、

履歴書

職務経歴書

看護師免許等の資格証明に関する書類

筆記用具

メモ

などを準備することがあります。

すでに提出済みでも、念のためコピーを持っていくと自分の回答内容を確認できます。


面接前日にやること

前日は新しい答えを大量に作るより、

自分が提出した履歴書を読み返す

のがおすすめです。

特に、

志望動機。

職歴。

自己PR。

退職理由。

は、書類と面接で矛盾しないようにします。


面接で大切なのは「一貫性」

たとえば履歴書には、

「患者とじっくり関わりたい」

と書いているのに、

面接では、

「給与が高いので志望しました」

だけでは、少しちぐはぐです。

転職理由。

志望動機。

希望条件。

将来像。

が一つにつながっていると説得力が出ます。


面接は自分も職場を確認する時間

採用されることに集中しすぎると、

自分が聞きたかったことを何も聞けなかった

ということがあります。

でも、もし採用されれば、その職場で毎日働くことになります。

だから面接では、

勤務条件

教育

夜勤

残業

配属

など、自分にとって重要なことも確認しましょう。


面接後はすぐメモする

面接が終わったら、その日のうちに、

聞いた条件

良かった点

気になった点

回答が曖昧だった点

をメモします。

複数の職場を受けると、後で混ざってしまいます。

職場見学のメモと合わせて比較すると便利です。


採用されることより「入職後に後悔しないこと」

面接では、

「絶対採用されたい」

と思います。

でも、

採用されることがゴールではありません。

大切なのは、

その職場で納得して働けること

です。

だから、

自分を必要以上によく見せる。

希望条件を隠す。

できないことを「できます」と言う。

必要はありません。


面接前チェックリスト

面接前に次を確認しましょう。

転職理由を説明できる

志望動機を自分の言葉で話せる

これまでの経験を1分程度で説明できる

自分の強み・弱みを言える

夜勤・勤務条件の希望を整理した

転職回数やブランクの説明を準備した

逆質問を3つ程度用意した

履歴書の内容を読み直した

これだけ準備しておけば、かなり安心です。


10問すべて完璧に答えなくていい

面接では想定外の質問もあります。

少し考えてしまっても構いません。

分からないときは、

「少し考えてもよろしいでしょうか」

と時間をもらってもよいでしょう。

大切なのは、暗記した文章を完璧に言うことではありません。

自分の経験と考えを、自分の言葉で伝えること

です。


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