第2回|年間休日105日・110日・120日はどれくらい違う?実際の休日日数を比較

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求人票を見ていると、

「年間休日105日」
「年間休日110日」
「年間休日120日」

といった数字をよく見かけます。

でも、数字だけを見ても、

「105日って少ないの?」
「110日なら普通?」
「120日だと、どのくらい休めるの?」

と、実際の働き方まではイメージしにくいのではないでしょうか。

年間休日は、給与と並んで働きやすさを左右する重要な条件です。

年間休日が10日違えば、単純計算で年間10日、20日違えば年間20日の差です。

20日違えば、5年間勤務すると単純計算で100日もの差になります。

今回は「年間休日105日・110日・120日」を具体的に比較しながら、求人票の年間休日をどう読めばよいのか解説します。


そもそも「年間休日」とは?

年間休日とは、一般的には会社や施設が定めた1年間の休日の合計です。

たとえば、

  • 毎週の休日
  • 祝日
  • 年末年始休暇
  • 夏季休暇
  • 会社・施設が定める休日

などのうち、その職場で「休日」として設定されている日が年間休日に反映されます。

ここで重要なのが、

年間休日と有給休暇は基本的に別

ということです。

有給休暇は、労働者が取得する「年次有給休暇」であり、会社があらかじめ定める休日とは性質が異なります。

したがって、

年間休日120日+取得した有給休暇

という考え方が基本になります。

有給休暇については、第5回で詳しく取り上げます。


年間休日105日・110日・120日を比較してみよう

まず単純に1年間365日として考えてみます。

年間休日年間の勤務日数の目安1か月あたりの休日平均
105日約260日約8.8日
110日約255日約9.2日
120日約245日10日
125日約240日約10.4日

※実際の勤務日数は年の日数、勤務体系、有給取得、休暇制度などによって異なります。ここでは年間休日数を365日から差し引いた単純比較です。

こうして並べると、違いが分かりやすくなります。

年間休日105日と120日では、年間15日の差。

つまり、120日の職場の方が単純計算で毎月約1.25日分多く休めることになります。


年間休日105日はどんな働き方?

年間休日105日を365日から引くと、

365日 − 105日 = 260日

となります。

1年間を約52週として考えると、

105日 ÷ 52週 ≒ 週2日

です。

つまり年間休日105日は、ざっくり言えば週2日程度の休日を確保した水準と考えることができます。

ただし、ここで注意が必要です。

年間休日105日だからといって、

「毎週必ず2日休める」

という意味ではありません。

4週8休、月8〜9日休み、シフト制など、休日の設定方法は職場によって異なります。

さらに祝日、夏季休暇、年末年始休暇などをどう扱っているかによっても、休み方は変わります。

年間休日105日の求人を見たら、数字だけではなく、

「休日はどのようなシフトで設定されるのか」

まで確認したいところです。


年間休日110日ならどう?

年間休日110日なら、

365日 − 110日 = 約255日勤務

という単純計算になります。

105日と比較すると、

年間5日多く休めます。

「5日だけ?」

と思うかもしれません。

しかし5日あれば、年間でほぼ1週間分の勤務日に相当します。

さらに5年間勤務すれば、

5日 × 5年 = 25日

です。

長く働くことを考えると、年間休日数の差は意外に大きくなります。


年間休日120日はどのくらい休める?

年間休日120日なら、

365日 − 120日 = 約245日勤務

です。

月平均にすると、

120日 ÷ 12か月 = 10日

です。

つまり単純平均では、1か月に10日程度の休日がある計算になります。

さらに年間休日105日と比較すると、

120日 − 105日 = 15日

年間15日の差です。

1週間を5勤務日として考えれば、約3週間分の平日勤務日に相当する差になります。

これはかなり大きな違いです。


「完全週休2日制=年間休日120日」ではない

ここは第1回の記事ともつながる重要なポイントです。

完全週休2日制なら、

毎週2日の休日

があります。

1年間は約52週なので、

52週 × 2日 = 約104日

です。

つまり、完全週休2日制だけでは年間休日はおおむね104日前後です。

ここに、

祝日
年末年始
夏季休暇などの会社休日

が加わることで、年間休日120日前後になるケースがあります。

逆に言えば、

完全週休2日制と書いてあるから年間休日120日とは限りません。

求人票では、

完全週休2日制

と

年間休日○日

を別々に確認する必要があります。


年間休日120日でも「土日祝休み」とは限らない

看護師の求人では、ここも重要です。

一般企業で年間休日120日前後と聞くと、

土日祝休み

をイメージするかもしれません。

しかし病院や介護施設などは365日稼働する職場も多いため、

年間休日120日・シフト制

という求人もあります。

たとえば、

月曜日 休み
火曜日 日勤
水曜日 日勤
木曜日 夜勤
金曜日 夜勤明け
土曜日 休み
日曜日 日勤

というように、休日が曜日固定ではないケースです。

したがって、

年間休日が多い=土日祝日に休める

ではありません。

「何日休めるか」と「いつ休めるか」は分けて考える必要があります。


看護師は「夜勤明け」にも注意

看護師の場合、年間休日を見るときにもう一つ確認したいのが夜勤明けです。

夜勤明けの日は、

「朝に仕事が終わるから休みみたいなもの」

と感じることもあります。

しかし、夜勤明けと法的な休日は同じとは限りません。

求人票を見るときには、

夜勤明けの翌日は休みになるのか
夜勤→明け→休みという勤務になるのか
夜勤回数は月何回程度なのか

なども確認すると、実際の負担感をイメージしやすくなります。

年間休日の数字だけでは分からない部分です。


年間休日が多ければ必ず良い求人?

では、

年間休日が多い求人ほど良い求人なのでしょうか。

必ずしもそうとは限りません。

たとえば、

求人A

年間休日125日
月給28万円
残業月20時間

求人B

年間休日115日
月給32万円
残業月5時間

だった場合、どちらを魅力的に感じるかは人によって違います。

さらに、

  • 通勤時間
  • 夜勤回数
  • 有給休暇の取得状況
  • 希望休
  • 給与
  • 賞与
  • 残業
  • 福利厚生
  • 職場環境

なども関係します。

年間休日は重要ですが、求人を評価する一つの指標として見ることが大切です。


求人票で年間休日を見るときの5つのチェックポイント

年間休日の数字を見つけたら、次の5項目もセットで確認してみましょう。

① 年間休日は何日か

まず105日、110日、120日など年間の休日数を確認します。

② 週休2日制か完全週休2日制か

「週休2日」の文字だけで毎週2日休めると判断しないことが大切です。

③ 祝日は休日なのか

完全週休2日制でも祝日が休日とは限りません。

④ 夏季・年末年始などの休日は年間休日に含まれているか

求人票の休日欄や特記事項を確認しましょう。

⑤ 有給休暇はどのくらい取得できているか

年間休日とは別に、実際の有給取得状況も働きやすさに大きく影響します。


年間休日は「1年」だけでなく「5年」で考えてみる

求人票を比較するとき、年間休日の差は小さく感じることがあります。

そこで、5年間働いた場合を単純計算してみます。

年間休日5年間の休日数
105日525日
110日550日
120日600日
125日625日

年間休日105日と120日では、

5年間で75日の差

になります。

もちろん、これは年間休日数を単純に5倍した比較で、有給休暇などは含んでいません。

それでも、長く働く職場を選ぶときには無視できない差です。


「休日1日」の価値も考えてみよう

求人票では給与の差には敏感でも、休日数の差は見落としがちです。

たとえば、

月給が5,000円高いけれど年間休日105日

と

月給が5,000円低いけれど年間休日120日

という2つの求人があったとします。

年間給与の差は、

5,000円 × 12か月 = 60,000円

です。

一方、年間休日は15日違います。

もちろん給与と休日を単純に金額だけで比較することはできません。

しかし、

「月給はいくら違うか」だけでなく「その代わりに年間何日働くのか」

という視点を持つと、求人の見え方はかなり変わります。


年間休日の数字だけで求人を決めない

年間休日105日、110日、120日。

数字だけを見ると、わずかな違いに感じるかもしれません。

しかし実際には、

105日と120日では年間15日の差

があります。

さらに、

週休2日制なのか
完全週休2日制なのか
祝日は休めるのか
シフト制なのか
有給休暇を取得しやすいのか

まで確認すると、実際の働き方が見えてきます。

求人票を見るときは、

「年間休日○日」だけを見るのではなく、その○日がどのように作られているのかを見る。

これが大切です。

転職後に、

「思っていたより休みが少なかった」

とならないためにも、休日欄は少し立ち止まって確認してみてください。


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